- 現役インフラエンジニアが執筆
- インフラエンジニア歴「3年」
- 複数の資格(応用情報技術者やAWS等)の保持
- 絶賛、転職活動中
私自身は『AWS』という単語自体は、よく耳にしたり本屋さんなどでもよく拝見していましたが、実際に詳しくは知りませんでした。
・AWSについて分からない
・AWSとは何なのか?
本記事では、「AWSについて分からない」「AWSとは何なのか」と思っている方に対して、誰もが知っている配送サービスAmazonが提供している『AWS』についての基本情報を書いていきます。
- AWSについて分からない人
- AWSとは何か知りたい人
ぜひ最後までご覧ください!
※こちらの記事では、図解即戦力Amazon Web Servicesのしくみと技術がこれ1冊でしっかりわかる教科書を参考にしております。
AWSって?
AWSとは
AWS(Amazon Web Service)とは、世界で最も包括的で広く採用されているクラウドコンピューティングサービスです。
Amazonが提供している世界中のデータセンターから 200 以上のフル機能のサービスを提供しており、これらを組み合わせればあらゆるアプリケーションやインフラを実現することが可能です。
- コンピューティング
- ストレージ
- データベース
- 分析
- ネットワーキング
- モバイル
- 開発者ツール
- 管理ツール
- IoT
- セキュリティ
- エンタープライズアプリケーション
クラウドコンピューティングとは
クラウドコンピューティングとは、インターネットを経由でサーバー・ストレージ・データベース・ソフトウェアといった様々なIT関連のサービスを利用できることを指します。
クラウドコンピューティングでは、仮想化技術を用いて、いつでもどこでも好きなようにサーバーやインフラを作って運用できる仕組みが構築されています。
同様なサービスの提供者はGoogle(Google Cloud Platform)やMicrosoft(Microsoft Azure)などがありますが、AWSは世界シェアNo.1のサービスです。
従来の物理サーバーとの違い
クラウドコンピューティングサービスが主流になるまでは、システムの稼働やインフラに必要となるサーバーやネットワーク機器などを、自社で保有し運用する形態の『オンプレミス』が主流でした。
オンプレミスのメリットは、利用するサーバーやネットワーク機器などを自社で好きなものを選び使用できるということや、高い処理能力が求められるシステムなどはオンプレミスが選ばれることが多いです。
対するクラウドコンピューティングでは、機器の購入や管理、機器の置くスペースなどが必要なく、インターネットに接続できるPCがあれば5分もあればサーバーやソフトウェアが準備することが可能です。
AWSの特徴
必要なサービス一式を借りることが可能
AWSが貸してくれるサービスは、Webサイトや業務システムを運用するのに必要な機能をほぼ全て借りることが可能です。
今までは、バラバラの事業所から借りなければならないインフラを、一括で借りることが可能です。OSやサーバー、データベースなどに必要なソフトウェアをAWSで借りれます。
サービスを組み合わせやすい
AWSでは、多岐にわたるサービスが提供されているため必要な機能はほぼ揃い、複数のサービスと組み合わせやすいです。
また、AWSとAWSガイのシステムやネットワークを連携したり、サーバーの一部だけをAWSで調達したり、社内LANとAWSを繋ぐことが可能です。
従量課金制
AWSでは、使った分だけ払わないといけない従量課金制です。
現状、必要な分を借りることが可能であり、今後必要になったときに必要な分借りることが可能です。
専門家でなくても使用可能
AWSでは、技術があまり詳しくない人でも操作できる仕組みが揃っています。
今までは、専門の人が少し難しいコマンドを入力する必要がありましたが、AWSでは分かりやすいGUIから操作することが可能です。
セキュリティ基準
各国およびグローバルのコンプライアンス認証および証明がなされており、法律・規制・プライバシー基準に準拠しています。
日本の基準としては、FISC(公益財団法人 金融情報システムセンター)、FinTech、医療ガイドライン、政府機関等の情報セキュリティ対策のための統一基準に準拠しています。
グローバル展開しやすい
AWSでは、サーバーなどを置いて運用するデータセンターを、世界の21の地域にある66の施設で運用しています。
地理的にも近い場所のサービスで開始することができ、日本でも、東京リージョンと大阪リージョンがあります。(大阪リージョンはローカルリージョンと呼ばれ、大規模災害対策のバックアップの目的)
AWSの代表的なサービス
AWSでは、200種類近くのサービスが提供されています。ITに関わるインフラのほとんどが提供されていると言っても過言ではありません。
Amazon EC2
Amazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)は、コンピューティングキャパシティを提供するサービスです。
サーバーやOS、ソフトウェアなどを一式レンタルすることが出来ます。様々なスペックのものが用意されており、自身で自由にソフトウェアを入れてシステムの構築が可能です。
Amazon S3
Amazon Simple Storage Service(Amazon S3)は、オブジェクトストレージサービスです。
Webサーバーやファイルサーバーようのファイルの保管場所(ストレージ)として利用でき、堅牢かつ多機能で、障害やエラーに強く強力な管理機能や、他サービスとの連携機能を備えています。
Amazon VPC
Amazon VPCは、AWSアカウント専用の仮想ネットワークです。
ネットワークやサブネットの範囲、ルートテーブルやネットワークゲートウェイの設定などをして、仮想ネットワーキング環境を構成します。
Amazon RDS
Amazon RDSは、リレーショナルデータベースです。
6種類の製品(Amazon Aurora、PostgreSQL、MySQL、MariaDB、Oracle Database、SQL Service)をクラウド上で利用できるサービスです。
Amazon Route 53
Amazon Route 53はDNS(ドメインネームサービス)です。
Webサーバーに必須であるDNS機能を提供します。
Elastic IPアドレス
Elastic IPアドレスは、サーバーに必須の静的なグローバルIPアドレスを提供します。
EC2やELBと組み合わせて使います。
AWSのメリット
1.コスト
実際に物理的なハードウェアやハードウェアやソフトウェアを購入する必要がないため、調達や運用のコストを抑えることが可能です。
また従量課金制のため、定額課金制と比較して無駄なコストが発生しにくい特徴があります。
2.速さ
上述したとおり、物理的な購入が不要なため必要な環境をすぐに準備が可能です。
EC2であればPC上ですぐに立ち上げることがので、調達スピードが圧倒的に高速です。
3.セキュリティ
AWSが提供する様々なセキュリティサービスを組み合わせることで、強固なセキュリティを確保が可能です。
サービス側で再進化の処理を行なってくれるため、管理者の負担がかかりにくいです。
4.拡張性
サーバの台数やメモリ、CPUなどの各リソースをスピーディーに行うことが可能です。
5.人的リソース不足の解消
サーバーの準備から管理・運用をAWSが担当してくれているため、物理的な機械の運用に人的リソースを割く必要がないため、人的なリソースを解消できます。
AWSの導入事例
1.小規模なブログサイトの例
WordPressを利用した、小規模なブログサイトの例です。
WebサーバーとDBサーバーで構成されており、WebサーバーにはWordPressがインストールされています。
- EC2インスタンス(サーバー)× 1
Webサーバーとして使用。WordPressのソフトウェアをインストールする。 - RDSインスタンス(DBサーバー)× 1
通常はマルチAZ(物理的に独立した、複数の拠点で運用すること)にして、冗長構成をとる。WordPressに必要なDBサーバーとして利用する。
2.中規模なECサイトの例
中規模なECサイトの例です。
Webサーバーを2台構成で負荷分散し商品登録サーバー、DBサーバー、画像・動画サーバーというような構成になっています。
- EC2インスタンス(サーバー)× 3
Webサーバー2台と商品登録サーバーとして使用 - RDSインスタンス(DBサーバー)× 1
通常はマルチAZにして、冗長構成をとる。DBサーバーとして使用 - S3バケット(ストレージ)× 1
画像・動画サーバーとして使用 - ELB(ロードバランサー)× 1
ロードバランサーとして使用
3.業務システムの例
業務システムをAWSで構築した例です。
業務システムサーバー及び認証サーバー、DBサーバー、ファイルサーバーというような構成になっています。
- EC2インスタンス(サーバー)× 2
業務システムサーバーと認証サーバーとして使用 - RDSインスタンス(DBサーバー)× 1
通常はマルチAZにして、冗長構成をとる。DBサーバーとして使用 - S3バケット(ストレージ)× 1
ファイルサーバーとして使用。接続にはゲートウェイエンドポイントを使用 - Direct Connect× 1
社内からの接続回線として使用
4.集計システムの例
ECサイトなどの状況を集計するシステムの例です。
Webサイトから収集したログ売上データを保存し、集計・解析した結果を書き出します。
- EC2インスタンス(サーバー)× 1
ECサイトとして使用 - Redshift(データウェアハウス)× 1
集計・解析サーバーとして使用 - S3バケット(ストレージ)× 1
ログの保存や書き出し先として使用
5.ゲームサイトでオンプレミスとAWSを併用する例
ゲームサイトで、オンプレミスで用意したサーバーと、AWSサービスを利用した例です。
全てをAWSで構築した場合、システムの内容によっては高額になってしまうので、固定で考えられる部分はオンプレミスで用意し、イベントなどの変動率の高い部分をAWSで構成しています。
- EC2インスタンス(サーバー)× 複数
WebサーバーとAPIサーバーとして使用 - RDSインスタンス(DBサーバー)× 複数
RDSサーバーとして使用。レプリケーションするため複数台構成 - S3バケット(ストレージ)× 複数
画像やHTMLの静的Webサーバーとして使用。ログの保存などにも必要 - ELB(ロードバランサ)× 1
ロードバランサーとして使用。 - DynamoDB(DBサーバー)× 複数
キーバリューストア型DBとして使用
まとめ
本記事では、AWSについてまとめてみました。
- 世界で最も包括的で広く採用されているクラウドコンピューティングサービス
- 必要なサービス一式を借りることが可能
- サービスを組み合わせやすい
- 従量課金制
- セキュリティ基準
少しでもこちらの記事が参考になりましたら嬉しいです。
拝見いただきありがとうございました!
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