Google Cloud(GCP)とは?インフラエンジニアがわかりやすく解説【図解多数】

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  1. 現役インフラエンジニアが執筆
  2. インフラエンジニア歴「3年」
  3. 複数の資格(応用情報技術者やAWS等)の保持
  4. 絶賛、転職活動中

・Google Cloudについて分からない
・Google Cloudとは何なのか?

私自身、『Google Cloud』という言葉は実際に詳しくは知らず、何の知識もありませんでした。

本記事では、「Google Cloudについて分からない」「Google Cloudとは何なのか」と思っている方に対して、誰も知っている検索エンジンである『Google』が提供している『Google Cloud』についての基本情報を書いていきます。

この記事はこんな方におすすめ!
  • Google Cloudについて分からない人
  • Google Cloudとは何か知りたい人
ゆきまる

ぜひ最後までご覧ください!

※こちらの記事では、図解即戦力 Google Cloudのしくみと技術がこれ1冊でしっかりわかる教科書を参考にしております。

目次

Google Cloudって?

Google Cloudとは

Google Cloudとは、検索エンジンやGmail、YouTubeなど提供してるGoogleが提供しているクラウドコンピューティングサービスです。

Google Cloudには、コンピューティングやストレージ、データベース、データ分析、機械学習など以下のような様々なサービスが提供されています。

サービス例
  • AIとML
  • API管理
  • コンピューティング
  • コンテナ
  • データ分析
  • データベース
  • デべロッパー ツール
  • 金融サービス
  • 医療とライフ サイエンス
  • ハイブリッド クラウドとマルチクラウド
  • IoT
  • 管理ツール
  • メディアとゲーム
  • 移行
  • ネットワーキング
  • 運用
  • セキュリティとID
  • サーバレス コンピューティング
  • ストレージ

クラウドコンピューティングとは

クラウドコンピューティングとは、インターネットを経由でサーバー・ストレージ・データベース・ソフトウェアといった様々なIT関連のサービスを利用できることを指します。

クラウドコンピューティングでは、仮想化技術を用いて、いつでもどこでも好きなようにサーバーやインフラを作って運用できる仕組みが構築されています。

従来の物理サーバーとの違い

クラウドコンピューティングサービスが主流になるまでは、システムの稼働やインフラに必要となるサーバーやネットワーク機器などを、自社で保有し運用する形態の『オンプレミス』が主流でした。

オンプレミスのメリットは、利用するサーバーやネットワーク機器などを自社で好きなものを選び使用できるということや、高い処理能力が求められるシステムなどはオンプレミスが選ばれることが多いです。

対するクラウドコンピューティングでは、機器の購入や管理、機器の置くスペースなどが必要なく、インターネットに接続できるPCがあれば5分もあればサーバーやソフトウェアが準備することが可能です。

Google Cloudの特徴

必要なサービスは揃っている

Google Cloudは、クラウドベンダーが運用管理する範囲が大きいサービスである、フルマネージドなサービスが多いことが特徴です。

従量課金制

Google Cloudでは、使った分だけ払わないといけない従量課金制です。

必要な分を借りることが可能であり、今後必要になったときに必要な分借りることが可能です。

日本語対応

Google Cloudでは、ほとんどのサービスが日本語に対応しています。

管理画面や料金も円であったり、不明点等の問い合わせもすべて日本語での対応が可能です。

セキュリティ基準

Google Cloudのサービスは、セキュリティ、プライバシー、コンプライアンス管理に関する監査を受け、世界各地の基準に照らした認証、コンプライアンス証明書、監査レポートを取得しています。

グローバルなインフラストラクチャ

Google Cloudでは、各サービスを提供するためのデータセンターを各地に配置している。

データセンターは地理的にいくつかのエリアに分類されており、これをリージョンと呼んでいる。
リージョンの中でも、さらにゾーンと呼ばれるエリアが複数存在している。

リージョンが複数のゾーンを持つことで、1つのゾーンで大規模な障害が起こった場合でも、可用性を担保している。

Google Cloudの代表的なサービス

Google Cloudでは、100種類以上のサービスが提供されています。ITに関わるインフラのほとんどが提供されていると言っても過言ではありません。

Compute Engine

Compute Engineは、Google Cloudのデータセンター内で稼働する仮想マシンを提供するサービスです。

サーバーやOSを選択して必要なリソースを指定すれば、すぐに利用が可能であり、メモリに最適化されたタイプやコンピューティングに最適化されたタイプなど、用途に応じたスペックを選択できます。

Cloud Storage

Cloud Storageは、ストレージサービスです。

保存できるデータ量に制限がなく、必要に応じて何度もデータを取得でき、Webサイトで使用する静的なファイルのホスティングや、ログの長期保存など、さまざまな用途で利用できます。

Kubernetes Engine

Kubernetes Engineは、Google Cloudのインフラ上で動作するマネージドなKubernetesサービスです。

自動スケーリングが可能で、コンテナと呼ばれる仮想化技術をを動作させるクラスタを、1クリックで作成してすぐに作業開始できます。

Cloud SQL

Cloud SQLは、MySQL、PostgresSQL、SQL Serverをクラウドベンダーが運用管理する範囲が大きいフルマネージド環境として、提供するデータベースサービスです。

データベースサーバーそのものを管理することなく、データベースを利用できバックアップやレプリケーション、暗号化、容量増加などを行えます。

Cloud Load Balancing

Cloud Load Balancingは、負荷分散を可能にするサービスです。

Compute EngineやKubernetes Engineで稼働しているアプリケーションの前面に立ち、負荷分散を行います。

Cloud Functions

Cloud Functionsは、サーバーを管理することなく、関数を自動で実行できるサービスです。

ファイルのアップロードといったあらかじめ登録した操作が行われたときに自動で起動させることができ、システム関連携をイベントでつなぐ役割を果たします。

BigQuery

BigQueryは、サーバー管理不要で、スケーラビリティと費用対効果に優れたデータウェアハウスサービスです。
データウェアハウスとは、分析用のデータを地区世紀する大容量のデータ管理システムのことです。

ペタバイト規模のデータに対し、高速にクエリを実施できます。

Google Cloudのメリット

1.コスト

実際に物理的なハードウェアやハードウェアやソフトウェアを購入する必要がないため、調達や運用のコストを抑えることが可能です。

また従量課金制のため、定額課金制と比較して無駄なコストが発生しにくい特徴があります。

2.手間

上述したとおり、物理的な購入が不要なため必要な環境をすぐに準備が可能です。

Google Cloudのシステム構築・導入支援事業者と契約すれば、スムーズに導入・運用できるため専門的知識も必要ないためです。

3.セキュリティ

Google Cloudが提供する様々なセキュリティサービスを組み合わせることで、強固なセキュリティを確保が可能です。

サービス側で再進化の処理を行なってくれるため、管理者の負担がかかりにくいです。

4.いつでもどこでも利用が可能

PCなどのデバイスがインターネットにさえ接続できれば、どこにいてもサービスを利用することができます。

5.柔軟な対応が可能

Google Cloudでは、利用量に応じてスケールアップやスケールダウンにも柔軟に対応が可能で、仮想マシンが急にダウンした場合でも、すぐに新しい仮想マシンを追加することや、スペックが不足している場合でも、上げることが可能です。

Google Cloudの導入事例

1.小規模なブログサイトの例

WordPressを利用した、小規模なブログサイトの例です。

WebサーバーとDBサーバーで構成されており、WebサーバーにはWordPressがインストールされています。

利用しているサーバーたち
  1. Compute Engine× 1
    Webサーバーとして使用。WordPressのソフトウェアをインストールする。
  2. Cloud SQL× 1
    Cloud SQLのMySQLとして利用

2.データ分析基盤

データ分析基盤の例です。

②のDataflowを使って、分析に使いたいデータを③のBigQueryに格納し分析を行います。

利用しているサーバーたち
  1. Cloud Storage
    ログなどのデータを保存する。
  2. Dataflow
    バッチ処理またはストリーミングで外部またはCloud Storageに置いたデータをBigQueryに取り込む
  3. BigQuery
    データを格納して分析を行うデータウェアハウス
  4. Googleデータポータル
    BigQueryのデータを表示するダッシュボード

3.ECサイト

ECサイトをGoogle Cloudで構築した例です。

ECサイトは時間帯や時期によって、アクセス数に変動があるため、定量のリソースを起動させた場合はアクセス数が少ない夜間帯などはリソースに余りがでる等、無駄なコストが発生する可能性があります。

そこで、今回の事例はGoogle Cloudの自動スケール機能を活用し、ECサイトの購買機能のみではなく、データ分析も実施しています。

利用しているサーバーたち
  1. Cloud CDN
    コンテンツのキャッシュ
  2. Cloud Load Balancing
    アプリケーションのリクエストを負荷分散する。
  3. Cloud Storage
    アプリケーション以外の静的コンテンツをホストする。
  4. Compute Engine
    ECサイトのためのアプリケーションをデプロイする。インスタンスグループによってア癖薄に応じたインスタンスうの増減を行う。
  5. Cloud SQL
    ECサイトのデータベースサーバ-
  6. Cloud Logging
    ECサイトが出力するログを格納し、BigQueryへの出力も行う
  7. BigQuery
    売上データなどを格納するデータウェアハウス

4.ゲームのAPIサーバー

ゲームにおけるAPIサーバーとデータベースの例です。

予期しないトラフィックの急増に対応するため、API管理サーバー、データベースサーバーとも高いスケーラビリティが求められます。高速にスケール可能なコンテナ技術を使ったGoogle Kubernetes Engineを用いた構成となっている。

データベースについても、水平スケールに対応したフルマネージドサービスなリレーショナルデータベースであるCloud Spanerを使用している。

利用しているサーバーたち
  1. Cloud CDN
    コンテンツのキャッシュ
  2. Cloud Load Balancing
    アプリケーションのリクエストを負荷分散する。
  3. Google Kubernetes Engine
    API管理サーバーとして使用
  4. Cloud Spaner
    APIサーバーのバックエンドのデータベースサーバーとして使用

まとめ

本記事では、Google Cloudについてまとめてみました。

  • 検索エンジンやGmail、YouTubeなど提供してるGoogleが提供しているクラウドコンピューティングサービス
  • 必要なサービス一式を借りることが可能
  • サービスを組み合わせやすい
  • 従量課金制
  • セキュリティ基準

少しでもこちらの記事が参考になりましたら嬉しいです。

ゆきまる

拝見いただきありがとうございました!

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